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お仕置きの時間
「痛っ……!」
「あ?」
首筋から耳へと動いた和馬の手が、耳朶のピアスを掠めた。
「あれっ? 耳、開けてたっけ」
「開けたの。……大学デビュー、的な?」
ふぅん、と耳朶を弄ってくる。痛いからあまり触らないで欲しいんだけど。
「お前、そんなキャラだっけ? 自分で開けちゃうんだ」
「いや、開けてもらった」
「病院?」
「友達」
「……友達、ねえ?」
何だ? 急に雰囲気が……。
「爽太。俺、怒ってるよ」
「はあ? 何で」
どうしてたかがピアスを開けたくらいで、和馬に怒られなきゃいけないんだ。
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