20人が本棚に入れています
本棚に追加
「まあまあ。匂いがそんなにダメなら、無理して飲まなくていいんだよ。
お酒はあくまで楽しく飲むものだからね」
チヒロがナミに助け舟を出す。ナミはあからさまに明るい表情になって、
「だよな! 無理して飲むもんじゃないもんな!
ってことで、オレはコレとシガーを楽しむぜ」
そう言って自分のグラスを掲げてシガーを一口、それからウイスキーを一口くちに含んだ。その瞬間目を見開いて、
「! これ、いい! お酒の甘みがシガーの甘みをもっとフルーティにしてくれる!」
と大絶賛。
フルーティだと⁈ なんかそれも美味しそう!
「ナミ、オレにももう一口ちょうだい!」
「あ、オレも一緒に飲んでみたい!」
オレとタケが同時にせがむ。ナミはにやり、と不敵な笑みを浮かべると、
「んー、どーしよっかなー。正露丸が美味しいってヒトたちには理解できない美味しさなんじゃないかなあー?」
と言ってまたシガーとグラスを交互に口付ける。
最初のコメントを投稿しよう!