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オレに渡されたメモには『1,200』の文字。バーの相場がよくわかんないけど、楽しい時間と面白い発見に見合った値段だと思う。タケとナミも、それぞれお金をチヒロに渡し、
「じゃあね! また来るからねー!」
と三人で駅へと走った。エレベーターで下まで降りる途中、タケが
「な、いくらだった?」
とナミに聞いた。
そこはオレも気になるところ。違う酒頼んだのナミだけだしな。
「オレは1,000円だった。おまえらは?」
「お、ナミ安い! オレは700円。
これ、シガー代オマケだからだよな。スケは?」
「1,200円」
「ってことは、あの正露丸、結構お高い酒なんだなあ」
タケがなんだか関心したように言う。
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