第十九章 日常とカフェとおでかけ

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「バシャバシャバシャバシャ洗い物タイム♪ 鬼なるり子ちゃんに負けません♪ タラタラ〜♪ ラララ~♪ 洗い物〜♪ 鬼、鬼、悪魔なるり子ちゃ〜ん♪ わたしは健気に頑張りま〜す♪ バシャバシャ」  佐美さんはこれでもかと言わんばかりに声高々に歌う。そして、思いっきりバシャバシャと洗い物をする。 「ち、ちょっと佐美さんってばやめてよ〜」 「こら、佐美! お客様に聞こえたら大変よ」  わたしとおばあちゃんはほぼ同時に言った。 「バシャバシャ洗い物タイム♪ るり子ちゃん手伝ってくれるのかな? そしたらやめてあげるわよ〜だ」  佐美さんは泡が立ったスポンジをこちらに向けながら言った。 「……はい」とわたしは答えてしまった。わたしって馬鹿だ……。
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