第十九章 日常とカフェとおでかけ

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「るり子ちゃんの意地悪〜」  佐美さんの悲痛な声が背中に聞こえてくるけれど、お客様に呼ばれているんだからどうすることもできない。  それに、佐美さんはサボっていたのだから一人で頑張ってみるのもいいんじゃないのと意地悪な気持ちがぴょこんと顔を見せる。 「お待たせしました〜ご注文をお伺いします」  わたしは元気な声とるり子スマイルを見せ接客をした。お客様の注文は新メニューではなかったのでほっと胸を撫で下ろした。  それから、厨房に戻りおばあちゃんに「梅子の元気印セットをお願いしま〜す!」と伝える。  そして、チラリと洗い場を覗くと佐美さんが洗い物をしていた。
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