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朝の光が部屋に差し込む。だけど、眠たい。まだまだ寝ていたい。寝返りを打ち気がつくと眠りの世界へと旅立っていた。微かに漂ってくるお味噌の良い匂い。お母さんが朝ごはんの用意をしているのかな。
その時。
「カンカンカンカン~」
お玉とお鍋が擦り合わさったような強烈な音が聞こえた。
「るり子ちゃん、いつまで寝ているの~」
おばあちゃんの大きな声が聞こえてきた。
ここは高尾だった。おばあちゃんの家だった。
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