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その日から俺は、無我夢中で就活に挑んだ。そして、最終までこぎつける事が出来た会社の面接では、自分でも驚く程言葉がすらすら出て来た。
そして俺は夢にまで見た内定を勝ち取る事が出来、天にも昇る気持ちだった。
その夜、俺はあの公園のベンチにいた。
グラス2つに酒を注ぎながら、アイツに語りかけた。
「俺、とうとう内定をもらったよ!」
話している内に、自分の声がどんどん変わって行く…
「僕、君の体を借りてやっと内定をもらう事が出来てほんと嬉しいよ。もう少しだけ君の体に居させてくれ。
内定の喜びを一晩だけ味わっていたいんだ」俺はそのまま深い眠りに落ちた。
翌朝目覚めると、夕べの事はすっかり忘れ、何故グラスが2つあるのかも分からなかった。
終
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