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二日目の夜のこと。 玄関のほうから鈍い音が聞こえた。 「だんっ だんっ」 音は規則的に、短すぎない間隔で鳴った。 アパート近くで工事でもしているのだろうか。私は玄関に近付いた。 途端に音は止んだ。 「一階の音かな…」 アパートの六階に住む私は、ぽつりと独り言を漏らしてそのまま布団に入った。 その日は蒸し暑い夜で、真夜中過ぎまで寝付けなかった。
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