第1章

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「てか、あの人って。あれ、俺らと年は同じじゃね。小五ぐらいだろ」  どうだろうね。  もしかしたら、もっと年上かもしれないよ。  ◆  この話の校正が終わり、よし、賞に応募しようかという矢先に、あの店の取り壊しが始まる。  壁や床や天井が壊される。ボロボロのシートや、古いゲーム機が出されてる。  僕はこの話を賞に出す前に、それだけは見送った。  なんだろ、哀愁というか何というか。  これ以上、語るのはやめようか。もう彼女が出ることもないのだ。ここから先は、無粋である。  了
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