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ヒロトは窓の外に広がる青空をじっと見つめている。しかしその表情は曇り空だ。何かを考えているのか、じっと空の青を見つめていた。
「まあ、別に良いけどさ。でも今やる必要はないだろ。星って冬の方が良く見えるんじゃない?
「いや、それじゃ遅いんだ。今の内にやっときたいんだよね」
ヒロトの優しい声は蝉の声が飛び交う教室内に小さく響いた。まるで、真っ暗な夜空で孤独に光る一等星のようだった。
ケイタはそんな彼の様子をただまじまじと見つめていた。
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