0人が本棚に入れています
本棚に追加
「ある秋」
駅前の紅葉とともに
愛までもが散っていくのです
腐る胎内の百軒通り
嘘つき同士が語った恋
そんな街に人々は巣食うのです
立派に大義名分だけはひっさげて
「久しぶりに出てきたメモ」
自分の言った言葉も
思った事も
案外忘れてしまっているのであります。
ファイルの中に仕舞って
保存したつもりでいても
結局、そいつだけが
僕の言葉を知ってるのでありました。
「破壊的活動」
自らのせんちめんたりてぃ
に訴えかけるように
破けた腹から漏れ出した
何処と無く揺れている筆跡
良く良く目を懲らしてみれば
反射する斑点に
掻きむしろうともぬぐい切れぬ汚れ
はて、何処でこのシミは付いたやら
最初のコメントを投稿しよう!