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棚木side
朝起きたら、昨日の夜のことは何も思い出せない…なんてそんなことはなく、ある程度は覚えている。
「はぁ…。最悪だ。」
今の服装はと言うとパンツ一丁だ。
夏場だから寒くはない。
そして、俺の体が綺麗になっているということは颯斗さんが拭いてくれたらしい。
あれ。そう言えば颯斗さんは?
仕事で帰った?
まぁいいや。とりあえずシャワー浴びたい。
俺は呑気に鼻歌を歌いながら浴室へ向かった。
「ふんふふんふ、ふっふふーん♪
……♀△※◇◎○!?!?」
え?なんで、颯斗さんがリビングのソファで寝てんの?
いや、別にいいけど、いいけどさ…。
てか、めちゃくちゃ気持ちよさそうに寝てる…。
出社まで時間あるしまだそっとしておこう。
「あ。棚木くんおはよう。
勝手にキッチン使ってごめんね。
朝ごはん作ったんだけど…。」
「あぁ、いいよ別に。こっちこそ、ありがとう。」
シャワーを浴び終えリビングに向かうといつの間にか起きていた颯斗さんが朝ごはんを作ってくれていた。
正直昨日のことを思い出してしまうから、まともに颯斗さんの顔が見れない。
「棚木くん?大丈夫?
もしかして昨日こと気にしてる?」
「ひぃっ…!」
最初心配してくれてるのかと思ったら後半のセリフ耳元で艶っぽく言ってきた颯斗さんは絶対に確信犯だ。
そして変な声を出した俺を見てクスクスと笑っている。
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