2 衝撃。

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「はい。脱げたよ~。」 シャツを脱がせるとバンザイをして止まる棚木くん。 これは、Tシャツも着せろということだよな…? まるで保育園児に戻ったような態度の彼を見て思わず笑ってしまう。 本多の言ってた起きたら何するかわからないってこのことか…。 Tシャツを着て満足そうな棚木くんは俺に抱き着いてきた。 「ん。颯斗さん、あったかい。」 しばらく抱きしめられていたがなかなか離れようとしない棚木くん。 それどころか俺の首筋に顔を埋めてきた。 棚木くんのサラサラな髪の毛が当たってくすぐったい。 「ふふっ。くすぐったいよ。 そろそろ、俺着替えたいから、離してくれる…?」 このまま棚木くんに抱きしめられているのも悪くないが、流石にスーツのままは困るのでそう言ったら納得いかないという雰囲気を出しながら離れてくれた。 「ありがとう。すぐ戻るから。」 俺は簡単にシャワーを浴びていつもの部屋着に着替え寝室に戻る。 棚木くんは寝ているかと思ったけどベッドの端で丸まっていた。 「棚木くん。寝ないの?」 「颯斗さん、と寝る…。」 ……あれ、まって、棚木くんってこんなにかわいかったっけ。 やばい。今なら抱ける気がしてきた…いやいや、流石にそれはまずいよな。頑張れ、俺の理性! 一人心の中で葛藤していると何も言わない俺を不思議に思ったのか棚木くんがまた抱き着いてきた。
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