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「要するに、貴女に勝ち目は無いってこと」
「かッ!?」
白い拳が、黒い腹に直撃した。みぞおちをやられた黒い少女は、その場から全く動けなくなった。
だが、しばらくすると、呼吸もままならない状況のなか、震える手で、白い少女の拳を、握りつぶさんばかりの力でつかんだ。
「ッ……! どこにそんな力が」
白い少女が苦悶の表情を浮かべて言う。対して黒い少女は、静かに笑い、
「貴様は、異能力をわかってないようだな……」
そう言い放った。
白い少女の体が突然前のめりに傾く。拳が引っ張られ、体ごと引き寄せられたのだ。
「!?」
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