助言

5/5
前へ
/13ページ
次へ
「闇は、闇で消し去る……」 「!?」  黒い少女は、気が付いたように沈黙した。額や、頬からは、冷や汗が流れた。白い少女の言葉が、深く沈み込んでいた記憶の一片を、引き上げた。 「姉さんが人体実験を受ける前、私に託した言葉。それを今、私は成してみせる!」 「いいだろう……、やってみせろ!」  拳を握り締め、少女達は叫ぶ。辺りの岩を粉砕するかの如き気迫が、ぶつかった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加