4人が本棚に入れています
本棚に追加
野口さんは10分程度車を走らせると、見覚えのある車が停車しているのを発見した。
運転席には神妙な面持ちである川田の姿が見えていた。
野口さんが車から降りると、川田はそれに気づいて一緒に車を降りていた。
「その男はどこにいるんだ?」野口さんは車の後部座席をチェックしたが人の気配はなかった。
「いなくなった・・・・・・さっきまでいたんだ」川田の声は震えていた。
「俺をからかっているんだろ?」仕事を中断して駆けつけた野口さんは怒りがこみ上げていた。
「いやマジだって! 俺も訳がわからないんだよ! 本当にお前ソックリなんだ。髪型だけじゃなくてホクロの位置や喋り方も全部だ」
最初のコメントを投稿しよう!