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「リアム?大丈夫か?知らないと思うけどアイツ結構強いよ。……気を付けて。」
カールが心配して言ってくれる。
けど私だって簡単には負けないよ!
「因みに誰が1番強いの?」
ちょっと気になって聞くと、
「そりゃダントツにライン・ハルトだよ!」
とカイルが言う。
魔法も使えて剣術もトップか……すごいな。
そうしてとうとう私の番です!
カーネルはニヤニヤしながら出てきました。
「剣の持ち方わかるかい?」
だって。
「ご心配なく。」
深呼吸して冷静さを取り戻す。
先生が試合開始の合図をする。
「始め!」
カーネルは完全に油断していた。
私はぎゅっと剣を握りしめ勢い良く前に踏み込む。そして相手の剣と交わった所で滑らし剣をサッと左に払いすぐに自分の剣の起動を戻しカーネルの首に剣刃を当てる。
剣の起軌道にカーネルは反応出来ず、呆然としていた。
「勝者、アラン。」
先生が結果言うと、見ていたクラスメイトが歓声をあげる。
「アラン、やるじゃん。」
「剣の起動が見えなかった!」
「案外強かったんだな」
などとみんな興奮しながら色々言ってます。
カイル達の所へ戻ると、
「やるじゃん!」
とハイタッチのポーズ。
パチンといい音がした。
やっと少し認めてもらった気分だ。
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