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寄宿舎生活
夕方寄宿舎へ戻るとエントランスにカイルとキースがいた。
「どこに言ってたんだ?授業終わってすぐにいなくなったから驚いたよ。」
「ごめんごめん!ちょっとね!それより何かあった?」
なんとなくハルトとの事は伏せてしまった。
「夕飯食べたら課題を一緒にやらないか?」
「いいよ~!」
課題があったね。
「じゃあお前の部屋でいいか?」
「僕の?良いけど……何もないよ?」
「お前一人部屋だろ?俺ら2人部屋で狭いから!」
「なるほどね~了解だよ。」
部屋に1度戻り確認する。
見られちゃいけないもの……うん。見事に何も無いね。
食堂へ向かいます。
寄宿舎の食堂は6人が座れる丸テーブルが10台並んでいた。
まばらに生徒がいる。
ぐるりと見渡すと、こちらに手を振るカイルを発見した。
食堂のおばさんに
「すみませんが全体的に少なめに盛り付けてください。」
とお願いすると赤い顔をして頷かれた。
「お待たせしました。デザートはおまけよ。」
とゼリーをいただきました!
「ありがとうございます。」
ニッコリ笑って受け取ります。
おばさんなんだか不思議な動きをしていました!
テーブルに向かう道すがら……なんだか注目されている気が。
テーブルにトレーを置くと、
「リアムは人たらしだな。」
いきなり言われました。
「それなんだよ?」
思わず言うも
「無自覚か……おまけに天然なんだな。」
とキースに呟かれました。
夕飯を終えて、私の部屋です。
「お前物少ないんだな。」
どうやら2人の一致した感想らしいです。
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