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「ここに入るのか?」
カイルの一言。
「もちろんだよ!」
と私。
「リアムに任せるよ。」
とキース。
私たちは今、女子が好むファンシーショップの前にいます!
お店の中をのぞくと、可愛い人形から髪飾りにレースのハンカチ、ブローチや可愛いお菓子なんかがあるのが見えます。
正直男子には入りにくいお店でしょう。
でもでも、きっとここで買うのが間違いないはず!
キースの許嫁に喜んで貰わなきゃね!
「さあ、入るよ!」
そう言って先頭きって入ります!
「お前男らしいな……」
と呟くのは男なはずのカイル君です。
「わぁ~これ可愛い!」
お花の飾りがついた櫛タイプの髪飾りがとっても可愛い!
でも今の私じゃ使えないな…。
「どれがいい?」
キースが聞いてくる。
「髪の毛が長いなら、これなんかどう?」
と可愛いバレッタを薦めてみる。
蝶をモチーフにルビーが埋め込んであって色も見た目も可愛い!
「いい!これにするよ!リアムは選ぶの上手だな。ってかそれ買うのか?」
お花の髪飾りをずっと持っていたらしい。
「えっと、あ、妹に?」
何故か疑問形の私。
「お前妹いたんだ~!」
カイルが何故かグイグイ来ます。
「そうなんだよ。」
余り言わない方が良かったかな…。
「可愛いか?」
何故気になるんだ?
「同じ顔だよ。」
「そっか~じゃあ可愛い系だな。」
サラッと言われるとびっくりする。
「お前静止してれば可愛いじゃん?」
追い討ちをかけられる。
「カイル君……もうそのへんで……」
「カイル、男に可愛いは失礼だよ。……まぁリアムは可愛い系なのは認めざるおえないけどな。」
キース君……フォローになってません。
「じゃあお詫びにそれは俺が買ってやるよ!」
カイルが私の手の中にある髪飾りをさっと抜き取って会計に持っていく。
「いや、自分で買うよ…」
「妹ちゃんによろしくな。」
そう言って包まれた髪飾りを渡されました。
ちょっと罪悪感を感じます。
「僕も無事に買えたから、今度はハーブティー探しに行こう。」
そう言って店を後にしました。
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