貴族学校へ中途入学です。

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荷物はそんなに多くないので、一段落付いたところで校舎を散策しに行きます。 寄宿舎校舎までは徒歩10分の距離でした。 貴族学校という事ですべてとても整っている感じです。広い公園を歩いている感じがします。 校舎の周りには広い運動場がありました。 奥の方には『剣術練習場』と『魔法訓練施設』と書かれた看板が見えます。 魔法……ちょっと引かれて立ち寄ってみることに。 1人の生徒らしき人がいるようです。 覗いていると……右手に炎が現れました! 実は魔法を見るのは初めてな私! 魔力を持っている人ってそんなに多くないはずだから貴重な人材なんだろう。 右手の炎はどんどん大きくなっていきます。 手は大丈夫かしら?などと疑問に思っていると…… 「そこで覗いてるやつ。出てこいよ。」 いきなり背後も振り向かずに話しかけられ驚く私。 「あの、すみません。つい好奇心で……。」 そう言うと、彼は炎を消し振り向いた。 黒髪に切れ長の目が似合う背の高い男の子でした。 「お前……見ない顔だな。」 「はい。明日からこの学校に来ることになりました。アラン・リアムです。よろしくお願いします。」 「ふーん。俺はライン・ハルトだ。お前魔法使えるのか?」 「えっ?いやわ、僕は魔法を見るのも初めてだから!」 私って言いそうになってしまった!気をつけなきゃ。 「試したこともないのか?」 「試す?どうやって?」 今まで魔法を使えるかも!なんて思った事無いし…… 「右手を出して。」 どうやら教えてくれる気らしい。多分無理だと思うけど……せっかくだからやってみようか。 言われた通り右手を前に出してみる。 「手の先に意識を集中させてみろ。」 集中?こうかな? 自分の右手をひたすら見つめる。 「ライティング!」 彼がそう言うと、彼の右手には光る球状の物が現れた! 「ほら、真似してやってみて!」 これをやれっていうの? 「ライティング!」 そう言うと…… 「光った!」
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