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知られる秘密の後に...
「行ってきます!」
リアムはアラン家で体力回復を目指して頑張る間、私はしばらくまたリアムとして過ごします。
「行ってらっしゃい。エレナ、気を付けて。」
「えぇ、大丈夫よ。リアムもリハビリ頑張ってね!」
車椅子に乗った状態のリアムも見送ってくれた。
今まで寝たきりだったリアムがここまで回復したなんてホントに奇跡だわ。
嬉しい気持ちが1番だけど、……もうすぐリアムとしての生活が終わる少しの寂しさをちょっと感じてしまった。
「毎日楽しすぎたんだよね。」
そんな事を呟きながら、門をくぐると、馬車が止まっている。
「私は呼んでないし…誰かしら?」
すると後から
「迎えに来たんだ……」
とそこにはハルトがいました。
「ハルト?なんでここに……」
「まぁ、乗りなよ。」
馬車へ乗り込み対面して座る。
なんだか気まずさを感じるのは何故だろうか?
もしかして、先程の会話を聞かれってしまったのかしら…。
「君は誰?」
ハルトの一言で私の思考は固まってしまった。
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