89人が本棚に入れています
本棚に追加
ハルトはリアムがどうして目覚めたのか不思議なようだ。
「えっとですね、先日手から魔力を少しずつリアムに流し込んでいったんです。そうしたらテレパシー的に話が出来るようになってですね、昨日更に魔力を流していったら昨日突然目覚めたという流れです。」
正直説明が難しい。
私自身あまり理解出来ていないのだから。
「魔力にそんな使い方があったんだな。知らなかったよ。それにしても…なんで君は突然敬語なんだ?」
そう言えば敬語になっていました。
「多分後ろめたいからかと……」
「なんだそれ?今まで通りでいいよ。とりあえず君の目的を達成させなければならないんだろ?それまでは君はリアムだ。」
そっぽを向きながら、照れたようにハルトが言う。
「ありがとう!ハルトが協力してくれるととても心強いよ。」
素直にお礼を言う。
何がなんでも犯人を捕まえなければ!
しばらく無言で馬車に揺られ、私たちは学校へ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!