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頭をかかえて、 キツネさんは スンスンと泣きだしました。
夜のお空を見上げてみると、 白いとりが とんでいます。
「ぼくが 助けてあげるよ」
ぼくはおどうぐばこから 金色のおりがみをひっぱり出して、 おおきな飛行機をつくりました。
「キツネさん、しっかり 見ててね」
キラキラの金色飛行機を頭のうえにかかえて、おへやのすみから 一気にかけあし。
めざすは お空の 白いとり。
「いち、 にぃの、 さぁん！！」
ぶわっ！
浮かんだしゅんかん、 ぼくは飛行機に飛びのりました。
「やったぁ！」
『ニンゲンの子供さん、 だいせいこうです！ これで鶴をつかまえられる！』
だけど、あれ？ あれ？ あれれ？
白いとりは あわてて遠くへ 逃げちゃった。
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