7人が本棚に入れています
本棚に追加
ぼくは、また紙飛行機に乗って お空を飛びます。
えんぴつの芯のような 真っ黒なお空を飛んでいると、ほんのちょっと 怖くなりました。
下をみると、車のライトが流れ星のように走ります。
そしてしばらくすると、スピネルの湖が見えてきました。
紙飛行機から降りて、湖にちかづくと 今度は白いとりが2羽います。
「こんばんは、白いとりさん。
ぼくはツルさんを追いかけて ここまできました。
ツルさんなら、いっしょに戻ってください」
2羽のうちの1羽が言いました。
『こんばんは、ニンゲンの子供さん。
アタシはハクチョウ。ツルではないわ。
きっとあなたがさがしているのは、アタシのとなりにいる このコのこと。
だけど、ごめんなさいね。
このコはあなたといっしょに戻れない』
最初のコメントを投稿しよう!