7.帰る場所

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  「ジェイ、洗ってやるから」 「いやだ……この体、汚い、汚いんだ、蓮……どうしよう、俺、汚くなった。どうしよう……」  泣きながら浮き上がる線を擦る。 (きれいだと言っていたのに……) 現実が見え始めたのか。嘘に追い詰められているのか。 「汚くなんかないよ、ジェイ。そんなに力を入れるな、もう真っ赤じゃないか!」 「消えない……消えないよ、消えない、蓮、どうしよう、消えない……」  体を包み込んだ。掻きむしろうとする手の動きを封じ込める。 「消えるから。大丈夫だよ、全部きれいに消える。心配しなくていいんだ」 「れん れん  俺、よごれちゃった……」 「お前はきれいだよ。いつだってきれいだ」  シャワーで泡を流してジェイの傷跡を舐めていく。少しずつ蓮の頭が下がっていく。 「ぁ……だめ、れんが……よごれ……」 「汚れないよ、お前はお前だ」  また体を舌が這いまわる。徐々にジェイのソコが緩やかに勃ち始めた。   
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