7.帰る場所

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   ジェイは時計を見上げた。 「花さん! もう11時20分だけど」 「そうだな」 「廊下、走って!」  ん? という顔になる。 「受付!!」 と怒鳴った。 「あ!」  朝からジェイのことに気を取られ過ぎた。今日は受付で資料を渡すと、4日前にメールが来ていた。11時半にただ封筒を一つ受け取るだけ。けれどこういうことが印象に繋がる。  飛び出して行く花が振り返らずに手を振った。 「ジェロームは立派な花の補佐だな」  広岡はなんだか自分のことのように嬉しくなった。 「あんたに負けてらんないわ!」  三途川が俄然張り切り始めた。   
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