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ジェイは時計を見上げた。
「花さん! もう11時20分だけど」
「そうだな」
「廊下、走って!」
ん? という顔になる。
「受付!!」
と怒鳴った。
「あ!」
朝からジェイのことに気を取られ過ぎた。今日は受付で資料を渡すと、4日前にメールが来ていた。11時半にただ封筒を一つ受け取るだけ。けれどこういうことが印象に繋がる。
飛び出して行く花が振り返らずに手を振った。
「ジェロームは立派な花の補佐だな」
広岡はなんだか自分のことのように嬉しくなった。
「あんたに負けてらんないわ!」
三途川が俄然張り切り始めた。
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