世界の理を超えて。

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一方その頃 (藍、俺の想い届いた……よな) ボロボロの状態の拓磨を一台の車が迎えに来る。 「悔いは消したか?」 車のドアを開けると拓磨より少し年上の男性がそう声をかける。 「悪かったな真二、こんな時までお前を使って」 「気にすんなって!俺も好きでやってんだからよ!でも残念だったな、最後まで一緒に居られなくて」 真二は車を発進させると同時にそう言った。 「最後まで一緒に居られないのは残念だけど、でもこれからも一緒に居るって約束したから」 拓磨は笑顔でそう言った。 彼等が残された1週間をどう過ごしたかは語らない、でも彼等は悔いのないように生きた。それだけは言えるだろう。 2人は、いやこの3人はどの世界でも一緒だ。その約束が続く限り。
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