彼女は面倒くさがり

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まあ兎も角そういった事情で出席日数が明らかに足りず、高校2年にして留年という憂き目に遭った。 しかしそれさえなければ本来は留年などしないので、不良校ではあるが常に成績トップを取っている俺は、所詮は不良校という事でお目こぼしされ自動的に上がれるようになっている。 それを知った時は流石の天鎖も分かりやすい程雰囲気が変化していた。 ああ、あの時の呆れた天鎖も良かったな……。 そんな事を考えていると、ぽすんと肩に重みを感じた。 見下ろすと、肩に頭を預けて眠る天鎖。
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