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ここでひとやすみ。
テキストから顔を上げ、まるで息継ぎをするようにウーロン茶を流し込みます。
その渋みが怠け心にムチを打ってくれると思ったのです。しかし――、
「甘っ!」
その茶色の液体は、彼の知る“ウーロン茶”とはだいぶ違う味がしたのです。
もう一度飲んでみても同じ。
渋さまじりの甘ったるさが舌に絡みつくような感じ――。
「っ……、お前……」
龍広は思わず、響を睨みます。
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