初恋の記憶
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緑色に輝くとうもろこし畑に、白いワンピースが踊る。 とうもろこしの陰からいたずらに顔を出す彼女を捕まえようと、躍起になって駆け回る。 右へ行けば左から、左に行けば後ろから、彼女はまるでからかうように、僕を翻弄して笑う。 結局僕は、お別れの日になっても、彼女を捕まえることはできなかった。 ――あの夏の鬼ごっこは、今もまだ終わってないんだ。
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