短筋

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俺の名は『ツツミ』。 成人男子の平均身長が、 『195cm』と言う中、 『160cm』しかない、 低身長系男子だ。 筋肉がモノを言うこの時代。 俺の低身長は『地獄』だ。 幾ら鍛えても、 体格差で他よりも、 劣ってしまうのだ。 子供が幾ら鍛えたトコロで、 鍛えた大人には敵わない。 そう言った理屈でな。 そんな俺を皆は気遣ってはくれる。 ー 人それぞれだから ー 競争ばかりが人生ではない ー 低身長可愛いじゃん etcetc…。 だが…。 俺は一人の男として、 他に負けている状態と言うのは、 受け入れがたいと思っている。 確かに世の中、 体重の階級制と言うモノがある。 同程度の体格体重の中、 競う事がフェアであるし、 俺もまた、同程度の相手と、 競えば良いのかも知れない。 しかし…。 平均身長が195cmの中、 160cmと言うのは特殊過ぎる。 実際、同体格の成人男子と出会った事がない。 成人女性ですら平均身長が、 180cmだからな。 筋量的に男女には差があるとは言え、 皆が皆鍛える事を旨とするこの世の中、 女性に勝つのだって難しい。 そんな中。 ある昼下がりの事であった。 俺はいつものように体を鍛えていた。 いわゆる『ジム』でだ。 一心不乱で、スクワットをする。 ハーフスクワット。 フルスクワットは足を痛める。 その時であった!! ・・・・
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