1人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
俺の名は『ツツミ』。
成人男子の平均身長が、
『195cm』と言う中、
『160cm』しかない、
低身長系男子だ。
筋肉がモノを言うこの時代。
俺の低身長は『地獄』だ。
幾ら鍛えても、
体格差で他よりも、
劣ってしまうのだ。
子供が幾ら鍛えたトコロで、
鍛えた大人には敵わない。
そう言った理屈でな。
そんな俺を皆は気遣ってはくれる。
ー 人それぞれだから
ー 競争ばかりが人生ではない
ー 低身長可愛いじゃん
etcetc…。
だが…。
俺は一人の男として、
他に負けている状態と言うのは、
受け入れがたいと思っている。
確かに世の中、
体重の階級制と言うモノがある。
同程度の体格体重の中、
競う事がフェアであるし、
俺もまた、同程度の相手と、
競えば良いのかも知れない。
しかし…。
平均身長が195cmの中、
160cmと言うのは特殊過ぎる。
実際、同体格の成人男子と出会った事がない。
成人女性ですら平均身長が、
180cmだからな。
筋量的に男女には差があるとは言え、
皆が皆鍛える事を旨とするこの世の中、
女性に勝つのだって難しい。
そんな中。
ある昼下がりの事であった。
俺はいつものように体を鍛えていた。
いわゆる『ジム』でだ。
一心不乱で、スクワットをする。
ハーフスクワット。
フルスクワットは足を痛める。
その時であった!!
・・・・
最初のコメントを投稿しよう!