真夜中

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 話が逸れたね………ごめん……。 星の話に戻るけど、私は見上げた星空に無意識にやるものがある。 それは星繋ぎっていうものだ。 私は、すぐさまそれを見つけると頭の中に数々の物語が浮かび上がってくる。 悲しい話、楽しい話、頓知が利いた話等がな。  不意に流れ星が現れた。 それを見て私は起き上がる。 流れ星には二つの意味をもっている。 一つは願いが叶う星。 二つ目は滅びの象徴………。  でも、そんなことはどうでもいい。 ただ眺めるだけでいいのだから………  すると、私の周りに飛んでいた蛍達、一つ、また一つ消えていった。 どうやら、私の時間が終わりを告げるらしい……  だから私は、立ち上がってもう一度空を見上げてから背中を向ける。 「また、語りましょう…………」 そう言って、私は丘を降りる。  そして、どこからか鶏の声がする。 あと、数時間で朝を告げる。 新しい一日が始まる……… 素直でいられない私の時間が終わる。 だから、もう一度言うんだ………    「またね、もう一人の私」って      E N D………………
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