真夜中

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真夜中

 夜というものは二つある。 一つは只の夜。 親子の一日最後の会話や個人で遊べる唯一の時間。 けれど、私は賑やかな夜はあまり好まない…。 私が最も好きな時間は、人間や動物達が寝静まった時だ。 何もない暗い夜…暗くした程度でも目は慣れていてない。  その後のことは私にとっての楽しみだ。 まずは部屋の窓から景色を見る。  若干だが形だけが見える森の形、都会だと見れない景色。 ここは本当の意味でなにもない……  田舎に行くとこの景色が見えるんだ。 そして、暑い夏の日には電灯はいらない… ましてや、懐中電灯もいらない…… なぜなら、外に出れば……ほら、 目映く散り光る蛍達が……     私を歓迎してくれる…
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