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生まれたままの恰好にされる。ケイも自分の服を脱いだ。
ケイの指が、僕の身体の中を滑る。
「痛い?」
「ん……。大丈夫」
「昨日したばっかりだからかな。まだ柔らかい」
「ばか……」
ふふ、とケイが笑う。
指を抜かれて、ケイの熱い気配を感じた。
「ケイ……。ずっと仲良しで居ようね」
「どうした、急に」
「分かんないけど、言いたくなった」
くちづけと同時に、ケイが入ってくる。
僕は声にならない声を上げた。
「っ……。ケイ……」
「ああ、ずっと仲良く暮らそう。年取っても、ずっと一緒に」
「約束、だよ」
「約束する」
シーツの上で指と指を絡め合った。ゆびきり。
僕の手も、ケイの手も汗で湿っている。小指だけ重なっていたそれを恋人繋ぎで縺れさせる。お互いぎゅっ、と握り合う。痛い。気持ち良い。
僕もケイも息が荒くなる。揺さぶられると、自分のものとは思えないくらい変な声が出た。
「ケイ……。もう……」
「っ、俺、も……」
一緒に果てた。
ぐったりと力の抜けたケイの身体が僕の上に重なる。
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