3219 ~呪われたタブレット~

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クライアントは大手芸能事務所。

マネージャー「うちの子が、この間撮った、写真、この服装じゃ太って見えるから、大至急、差し替えてくれって」

どうやら、F Entertainment《エフエンターテイメント》のサイトで発信する、ファッション特集のモデルは、わがままなようだ。

モデル「こんなん、最悪じゃん！私、トップモデルなんで～、他にも雑誌とかやってるし～イメージってあるし～この時食べ過ぎたんだよね。この仕事もストレスあってさ、でも太ったのってマイナスなんだよね」

マネージャー「もう、カメラマン呼んでるから、よろしくね。」

三恵「わかりました。撮影後すぐ差し替えさせて頂きます。」

カメラマンが来て、撮影取り直しの時だった。

突如、タブレットの音声認識機能、Sairiが反応する。

ピコン！「今日は、Sairiです。今すぐ、貴女は、私の指示に従って下さい」

三恵「えっ？何これ？」

ピコン！「今すぐ、十田交差点で、事故があります。見に行って、動画撮影後、SNSであげてください。」

三恵「事故？意味がわからない。何？、不具合？」

Sairi「行け！指示に従え！さもなくば・・・」

マネージャー「三恵さんこれでお願いね」

撮影が終わった。
三恵は、タブレットの反応を無視し、会社に戻ろうとした。

Sairi「お前の周りの誰かが死ぬ」

この時、三恵は見ていなかったのだった。