呪われたタブレット

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会社に戻った三恵は信じられない光景を目の当たりにする。 三恵「只今戻りました。課長・・・・」 いる筈の課長が居ない。 三恵「課長も営業かしら?」 社員全員が浮かない表情をしている。 三恵「絢ちゃん、課長どこ行ったかわかる?」 絢子「それが・・・あの後、課長が」 三恵「課長が?」 絢子の説明に三恵は絶句した。 そう、三恵が取引先に向って暫く経った後、 (回想) 課長「絢子さんこれ、コピーしといてくれる」 絢子「はい、只今」 絢子が背を向けた時だった。 「うっ!」 ブバッ!!! 絢子「課長課長!!!!」 課長がいきなり吐血したのだった。 その場で倒れ救急車で運ばれたが、還らぬ命になった。(回想了) 三恵「そ、そんなだって、課長、あんなに元気だったのに」 それだけではない。 会社のTVニュース「速報です。十田交差点で、8台の玉突き事故があり、多数の負傷者が出ている模様です」 三恵「えっ?これって」 そう、三恵はタブレットを見返す。タブレットが表示していたのは、「十田交差点で、事故があります。見に行って、動画撮影後、SNSであげてください。」だった。 三恵は恐怖に陥っていた。「そ、そんな、こんな事が、現実にあるの?タブレットがバグ起こしてたんじゃ無かったの?」 信じられないでも事実起きている。すると、 絢子「三恵先輩それ、呪われたタブレットですよね、パスコード3219、つまり見に行く」 三恵「呪われた?タブレット?パスコード確かに、3219だったけど、見に行く?」 絢子「私、高校生の妹が居るんで知っているんです。噂では、呪われたタブレットって言って、何で出回ったとか、呪われてるのか不明ですけど、Sairiの指示通りに従わなければ、手にした人の関係者や大事な人が次々と命を落とすって。何でこれがうちの会社に?」「もう、私に、関わらないで下さい」 絢子は、青ざめた表情で逃げるように三恵のそばから離れた。
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