【2】 食えない男

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沖田の言う通りに2人に改めて視線を向けるが それは圧倒的な実力の差、というものを感じさせるものだった。 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」 「、、、はぁ。」 佐々木は体力がつきかけているようで 呼吸もままならないほど肩を大きく上下させ、早く息を吸ったり吐いたりしている。 村木は胸を軽く上下しているが、佐々木のようには 呼吸は荒れていないし 剣さばきも、冷静さも無くなっていない 「僕、村木君が本気を出しているようにも見えるんですけど どこか、まだ余裕があるように感じるんですよね ・・・感ですけど。」 「お前の感ほど恐ろしいもんはねぇんだよ総司。」 「あれ?そうなんですか? 初めて知りましたよ。 土方さんにも恐ろしものなんてあったんですね。」 「少し黙ってろ。」 「はぁーい。」 ため息をつくが、 たしかに沖田の言う通りではある。 頭のどっかに村木が引っかかるのは土方も同様なのだ ハッキリとしたそれは分からないが。 違和感はある。
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