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沖田の言う通りに2人に改めて視線を向けるが
それは圧倒的な実力の差、というものを感じさせるものだった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」
「、、、はぁ。」
佐々木は体力がつきかけているようで
呼吸もままならないほど肩を大きく上下させ、早く息を吸ったり吐いたりしている。
村木は胸を軽く上下しているが、佐々木のようには
呼吸は荒れていないし
剣さばきも、冷静さも無くなっていない
「僕、村木君が本気を出しているようにも見えるんですけど
どこか、まだ余裕があるように感じるんですよね
・・・感ですけど。」
「お前の感ほど恐ろしいもんはねぇんだよ総司。」
「あれ?そうなんですか?
初めて知りましたよ。
土方さんにも恐ろしものなんてあったんですね。」
「少し黙ってろ。」
「はぁーい。」
ため息をつくが、
たしかに沖田の言う通りではある。
頭のどっかに村木が引っかかるのは土方も同様なのだ
ハッキリとしたそれは分からないが。
違和感はある。
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