122人が本棚に入れています
本棚に追加
そういった考えに至った村木は、土方の決定に対して
否定することなく了解する。
そしてふと、思う
「分かりました。
ただ、俺は斎藤組長とは全く面識がありません。
確か三番組は今日は昼の巡回でしたよね?
急に決まったことで、斎藤組長にご迷惑はかからないでしょうか?」
「いらねぇ心配すんじゃねぇよ。
黙って従え、村木。」
「・・・分かりました。」
本当に食えない男だ。
とね。
______________________________
「意外だな。
土方さんが村木を、斎藤がいる三番組にするなんて」
村木が土方の威圧的な決定に対して、何かいうことも
表情も変えることなく、ただ一言【是】と答えると
道場を出ていったが
その村木の気配が完全に遠ざかったのを確認して
最初に沈黙を破ったのは永倉だった
「意外?どこがだ。」
「だってよ、試合を見る限りじゃあ技術面は少しはつたねぇが実践だったらむしろ、アイツの方が理にかなってる部分もかなり多かった。
なのに斎藤か?
総司の所でも良かったと俺は思うぜ。」
それに対して、藤堂も同じ意見のようで
軽く頷く仕草は入るものの、否定の言葉は出ない。
最初のコメントを投稿しよう!