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あの後、追って土方から連絡が来たが
三番組と直接合流するのは明日からとなり、夜は
斎藤と顔合わせすることになった。
時間帯は夕餉の時
幹部や隊士たちが集まる夕餉の時に、1人だけ幹部隊士の近くに座るというのはどうなのだろうか。
と、内心思いつつ
素直に従って沖田と斎藤の間に¨座らされる¨。
上座には、副長である土方。そして村木とおなじ
北側出身で副長の立場である山南
局長である近藤が座っていた。
試衛館の門弟であった面々に囲まれている
江戸の事件の時に助けて貰った村木を見つけたのか
近藤は嬉しそうに笑って村木に声をかける。
「やぁ!
あの時以来だね村木君。元気にしていたかい?」
「はい。あの時以来ですね、近藤局長
俺は元気ですよ。」
まるで伯父と甥が久しぶりにあったような気楽な挨拶。
あの夜とは違って、村木は敬語ではあるが
土方や幹部、ほかの隊士の時とは異なり変わらない表情が少し柔らかくなる。
「歳から君の所属が決まっていないと聞いてから
心配していたが、今日決まったそうだな。
確か、三番組。斎藤君のところだったか?歳」
「そうだ。」
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