【3】三番組組長

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「そうか! 斎藤君は居合の達人級の実力を持っているから きっと君の力になってくれるだろう。 頑張ってくれ村木君。」 「はい。 微力ながら浪士組の力になれるのなら。」 夕餉のご飯を、幹部に囲まれながら食べるというのは なかなか精神的にくるものがあることを村木はこの日知った。 出来れば知りたくなかったことだが ただ、唯一の救いといえば 沖田と斎藤に囲まれた食事が1番安全だということだ。 最初はこの2人の間でも苦痛を感じなくはなかったが きっと、あそこでは満足に夕餉は取れない・・・ 丁度、反対側に座っている永倉、藤堂は 浪士組にでる質素な夕餉の魚を取り合っている それはもう盛大に。 「チッ、うるせぇ。 少しは静かに食えねぇのか、あいつらは」 「まぁまぁ土方君 彼等らしいじゃないですか。 江戸にいても、京にいても変わらないのは良いことですから。」 舌打ちをする土方の額には血管が薄らと見えていて ご立腹なのが村木にはわかったが、それを柔らかくたしなめるのは隣に座っていた、 もう1人の副長、山南だった。 今の時代珍しいびいどろ【ガラス】を使った眼鏡を している男で 剣術、文学。 両方の知識を合わせ持つ浪士組の頭脳といった存在
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