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圧倒される毒舌。
永倉、藤堂はそれはもう真っ青なかおになっているが
近藤を挟んで座っている土方。
村木の隣に座っている斎藤も心なしか顔が引きつっているように思う
唯一、沖田が先程と変わらずに笑っているが
「・・・・・・。」
なんとも言えない空気だ。
「ま、まぁ山南君。
永倉君も藤堂君も悪気はないのだから、許してやったらどうかね。」
近藤が慌てたように山南を止めにかかる。
「近藤局長が言うのであればもう申し上げませんが。
今後同じようなことが起こるのであれば
その都度、対応させていただきます。
いいですね?」
眼鏡を妖しく光らせるとそれに対して恐怖を感じた山南を怒らせる原因をつくった2人は何度も頷く。
恐らくは沖田が鬼といったのはこの状態の山南なのだろう
確かに鬼だ。
普段穏和な人間が1回堪忍袋の緒がきれるとなると
これほどまでに恐ろしく変化するのだ。
「人が鬼になるところを初めて見たな。」
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