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村木が斎藤と出会ったのは播磨国だ。
丁度村木が数え年20ちょいのころに、斎藤が同じ数え年で16、7だった頃にちょっとした事件から始まる。
播磨国(はりまと読む)は日本の律令制度に基づいて振り分けられた名前のひとつ。
山陽道に属しているその藩は、山道が多いものの
ひとたび町に下りれば活気に満ち溢れている場所である。という認識が村木の中にはあった。
馬には乗らずに己の足で旅をすることが必然の旅
籠など使ってしまえば今まで貯めた旅の資金が
あっという間になくなってしまう。
それに自然の中を歩くという醍醐味も無くなるので
ただひたすらに前に歩みを進めていた、
「そろそろ、休憩するか。」
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