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朝、2.3日世話になった宿を出てから半日
殆ど休むことなく歩き続けていた村木は、足の疲れを僅かに感じ、目の前に丁度あった茶屋で休むことにした。
街中にある茶屋だったため忙しいと思ったが
まばらに人が座っているだけで、お昼時とは思えないほど落ち着いた場所だった。
「いらっしゃい。なんにします?」
「茶を1つと、みたらしを3つで。」
「はいよ。少しお待ちを」
店主の明るい声に気分が良くなる
随分とのどかな街だと、ふと思う。
今まで長い時を
1人で旅を続けていたが、その環境はピンからキリまであった。
荒れた場所もあれば、いま村木がいる街のように
穏やかで活気に満ちている街もある。
むしろ、同じ日本だというのにここまでの違いは
何なのだろうと
そういった思考が村木の中には存在していた
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