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ー菓子パンとカップ麺ー
それ以降、学校で会うたびに話しかけてくる人懐こい金髪に、生徒たちも物珍しそうに寄ってくるものだから、俺たちの周りはいつも賑やかで、授業か始まる時間に人払いをするのが俺の日課になった。
「 教頭先生、仲良くなったんですね 」
「 仕方ないだろ、俺を見つけると遠くから走ってくるんだから……邪険にあしらうわけにいかないしな、生徒の親だし 」
「 ふふ、ほだされちゃってますね、
高光さん、面白いから 」
三枝先生や事務の女の子にまでそう言われて、余計に邪険にできなくなっている。
昼の弁当を食べる時さえ、俺は金髪に捕まって何故だか外で一緒に弁当をつついている。
「 お前、そんか貧相な昼飯で持つのか?」
「 え?菓子パンうまいじゃん、ここのはジャムが端まで入ってんだよ!食べる? 」
「 それに毎回カップ麺だぞ、健康に悪いだろう 」
「 仕方ないじゃん、俺倹約中なんだよね 」
「 あの現場の仕事は公共の仕事だからきちんと給料支払われてんだろ?なにに、無駄遣いしてるんだ 」
「 無駄遣いっていう、ひでーの!」
豪快に笑いながら結局、昼飯を倹約しなきゃならないほどの金の使い道を高光が俺に言うことはなかった。
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