鈍すぎる恋人

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*** 朝起きると彼女は覚えていないのか笑顔でキッチンに立って料理をしていた。 何だかイラッとして後ろから抱き締めると、驚いたような声を出してくれたが昨日の私のショック感の代償にはなりませんよね? 私って根に持つタイプですから、やり返しますよ? 「き、如月さん。おはようございます。」 「はい。昨日はとっても可愛く私におねだりしてくれましたね」 「え!?お、おねだり?」 「まさか、覚えていないんですか?」 不機嫌そうな声を出しただけで彼女は不安そうに瞳を揺らして必死に考えていてゾクッと背中に痺れが走った。 もう少しだけ、からかったら止めてあげますけど・・・良い反応をしてくださいね? 「ベッドの上で私の服を掴んで「行かないで」なんて言って、おねだりしてきたじゃないですか」 「う、うそ・・・」 「嘘はつきませんよ。その後、おねだりを受けて・・・ 」 「も、もう結構です!!」 おや?私はおねだりを受けたが貴方は寝てしまったと伝えようとしたのに・・・そんなに顔を赤くして何を勘違いはしているんでしょうか。 面白くて小さな身体を抱き締め直して耳元で囁くように言った。 「今日の夜は楽しませて下さいね?」 「っ・・・き、如月さん!!」 さて、これくらいで良いだろう。昨日は傷ついたと言うか・・・とりあえず、ショックだったが煽られた私も悪いですしね。 だけど、他の男の前で寝かせるのは止めよう。と言うか注意しておこう。 あんな可愛い姿を他の男に見せたくないから・・・な。
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