鈍すぎる恋人

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*** 会社に行き仕事を始めても視線は自然と彼女の方へと行ってしまい何度も意識を仕事に戻したが、それでも少しすれば見てしまっている。 もちろん、可愛い恋人を見たいのもあるが3日後のクリスマスの事を考えていて、彼女にプレゼントを贈ろうと思うが何が好きなのかが分からずに、迷っている。 朝起きて、彼女に「欲しい物はないか」と、聞いたのに逆に煽られてしまうし彼女には困る。 ネックレス等の宝石の付いたものを贈ると困ったように微笑まれるし、だからと言って適当に選ぶ訳にもいかずボーッと見ていると彼女と目が合った。 そして、周りに気付かれないようにか小さく手を振ってくれたので微笑み返すと少し頬を赤くして仕事に戻っていた。 思わず席を立って抱き締めたくなったが、職場だからと気持ちを切り替え衝動を押さえ付けた。
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