第4章 壊れる心

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第4章 壊れる心

中学3年生。 15歳の私は今が人生で一番最悪な時だと思っていた。 長年住んでた家や友達から離れ、新築なのに家には父はいない。 母も帰っては来ない。兄も遊びに行ったり、帰ってきては喧嘩になるばかり。 私はひたすらに妹を守らなければと ただそれだけだった。 そんな環境になって私もやはり心が荒んでいく。 周りの同級生がうらやましい。 優しい母・父。家族そろっているだけでただただうらやましい。 そのうらやましい気持ちは妬みに変わっていく。 「甘えてる」「子供だ」「ばかじゃないの?」 そんな気持ちが離れない。もちろん友達とも上手くいくはずがない。 転校したばかりの私に心から繋がっている友達なんてまだ出来てもいない。 そんな状況の中でこの環境とこの妬みだ。 上手くいく方がどうかしてる。 学校にも行きたくない。友達とは喧嘩になり、家庭でのストレスを友達にひどい言葉でぶつけて発散していまっていた。 学校にもしばらく行けなくなった。 部屋に閉じこもり、やり場のない怒りを物にぶつけるしかなかった。 部屋の物を投げ とにかく暴れまくる。 そんな私を母は叱る。 また私は物にあたる。その繰り返しだった。 母は暴れる私にダンボールとナイフを渡した。     
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