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田舎の時間
田舎暮らしは肺はもちろん、脳にも刺激が少なかった。少子高齢化が進む田舎に僕と同年代の子供はいなかった。たとえ遊び相手がいたとして、同級生の運動に全くついていけないから楽しいことにはなりそうもない。
夏休みの宿題は有り余る時間を利用して毎日の日記以外全て終わらせていた。
地方のテレビは退屈で、もはやできることは本を読むくらいだった。大学で民俗学を専攻していた叔父は読書家で本は大量にあった。
しかし読書もずっと続けると首筋と肩にかけてが痛くなってきた。母にも促され、帽子と水筒を受け取って家の外に出ることになった。
夜間の発作はひどいが、昼間は夏でも頓服を必要とするほどの発作は出たことがなかった。
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