前世は罪人の魂だった

【あらすじ】

　高校一年のサダメ。彼は時々、地獄にいる夢を見る。そんなサダメは、ある日、藍という美少女に出会った。クラスメイトから嫌われたことがきっかけで、その日。自分の中から罪人が現れ、藍を殺そうとした。しかし、藍から出てきた〈蒼い彼女〉によって、〈破魔の矢〉を自分の影に穿たれ、サダメは何とか意識を取り戻す。後日。友人が不良グループに捕まり、サダメは、助けに行った。そこでまた夢を見る。今度こそ、自分が人を殺して罪人になる恐怖を感じていると、そこへ、蒼い彼女が、罪人のサダメの暴走を止めるために、やってきたのだ。罪人と、蒼の彼女の戦いが始まった。そこで、罪人が、夜鬼とういう、名前であることを、蒼い彼女から知る。夜鬼は、この戦いで、初めて蒼に問った。「本当の名前は何というんだ」と。すると、夜鬼にすくわれた、京の姫のことを、蒼い彼女は口にした。
　そのとき、走馬灯のように、彼の記憶がよみがえる。彼の名は夜来という名で、賊の下っ端った。だが、ある日、京という少女に出会い、京のために夜来は賊をすべて殺して〈夜鬼〉になったのだ。しかし、思い出しても、戦いをやめない夜鬼に、サダメはついに決断する。そう、俺という、彼を受け入れたのだ。そして、京が、破魔の矢で、彼の罪を射抜く――。なぜかサダメは生きていたが、ラッキースケベで藍にビンタを喰らうことに。