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、、、
、ん、、、
ぎ、、、ん、、、、、銀!
目が醒める銀、、、
声の方に目をやると母親が目に映る。今までの出来事は夢なんだとすぐに気づく。目覚ましが鳴っても起きてこない息子を起こしに来たようだ。
高校生になっても自分で起きる事が出来ないなんてと、呆れる母親。16になっても母親に起こされるとはと自分自身苦笑いしつつ呆れる銀。
朝から大慌てで準備をし家を出ると、やっぱりね。っと、少し怒った感じの幼馴染。あっと、声を漏らす銀に、、、
幼馴染:あっ、じゃないでしょ。あ、じゃ。昨日言ったばかりなのに、まぁ、こうなるとは思っていたけどさぁ。
銀:わりぃ、たまたま寝坊しちゃって、、、
ハァー、と息を吐く幼馴染。名前は真里。
真里は昨日LINEで、明日学校着く前に話があるから7時に家の外で待ってると、伝えていたのだ。それなのに、出てきた時刻は8時10分、、、
真里:今から急いだとしても遅刻確定だから、ゆっくり行こ。
マジかよと、内心思いはするが口には出さない。とゆうか出せない。自分が悪いと思っているからだ。
高校までは歩いて15分、昨日のLINEの内容を銀が聞くと、真里は下を向き、言いずらそうにしている。
あからさまに顔に出す銀に対し真里は、告白ではないから安心してと一言。
しかし、一向に話す気配がなく、気づけば高校が見えてきた。
銀は、隣でなんの話なんだろうと考え、話してこないのならこっちから話そうと、夢の話をする。
朝からホラーを聞かされる女子。ホント、何考えてんのかと思いながら口を開く。
真里:もうすぐ夏休みでしょ?、、、私、夏休みが終わったらいないかも、、、
夢の話どころではなくなった銀。
銀:えっ?なんで?いないかもって?なんで?
真里:なんでって2回言ってるけど、、、かも!!だから、確実じゃないから安心でしょ?それとも、私が居なくなったら寂しいのかな?
銀:何言ってんだよ。引っ越し的な?
真里:うん。父さんが転勤する事になったんだけど、今話し中。私と母さんはここに残るか、一緒に行くかって。なんか、親は私が決めて良いって言うんだけど、簡単には決められなくて、、、
銀:でも、答えはでてるんだろ?
真里:何でそう思うの?
銀:んー、なんとなく。かな。
真里:今の気持ちは残りたい。銀や友達みんなと離れたくないから。親もそのへんわかるみたい。
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